タバコと歯周病 1

5月31日は、「世界禁煙デー」です。日本だけでなく世界中で

「禁煙」がうたわれ始めたのは、タバコと健康被害の関係が明らかに

なってきたからに他なりませんん。「タバコと癌」「タバコと呼吸器疾患」は

みなさんもよーくご存知のとおり。でも、「タバコと歯周病」は「?」の方も

多いかもしれません。ところが関係大有りなのです。

今月はこの「?」についてお話していきま~す。

さて、みなさんの歯ぐきがピンク色に見えているのは、毛細血管が

集まっているためです。お口の中には、数の違いはありますが、誰でも

歯周病菌が住んでいます。歯磨きによってこのバランスを保っているのですが、

お口の中は、いつも歯周病菌との戦いの最前線なのです。

タバコを吸うと、含まれているニコチンの影響で、毛細血管は一瞬で

キュッと収縮してしまいます。この「キュッ」が大問題なのです。

毛細血管が収縮すると、血液の流れが悪くなり、歯周病菌と戦うために

必要な酸素や栄養が欠乏してしまいます。また活動によって生まれた

老廃物がうまく除去できず、さらに窮地に追い込まれてしまうのです。

次回は、この状態が続くとおこる歯ぐきの変化についてお話します。