タバコと歯周病 3

タバコの作用によって症状が出にくくなった歯ぐき。

でも、腫れたり、出血などがなくても最終的な症状は

遠慮なくあらわれます。ムシバはないのにとても刺激に

敏感になり、ニコチンとあいまって強い口臭が発生します。

この頃には、進行した歯周病によりアゴの骨がかなり

溶けて(歯槽骨の吸収)歯がぐらついてきます。1本づつの

ぐらつきは、わかりにくくても硬いものがかめなくなったり、

かみしめることが難しくなります。この段階で初めて歯科を

受診される方も多いのですが・・・。本当にコワイのはここから。

勇気をだして(?)受診いただいて私たちも張り切って治療!

なのですが、喫煙されている方の歯ぐきは、治っていくための

細胞の働きそのものが、タバコに含まれる物質によって弱くなり

悪化を止められないことがあるのです。  つまり、

タバコは、歯周病の原因で、歯周病を進行させる原因で、

歯周病を治らない病気にしてしまう原因でもあるのです

さらに、重症の歯周病で歯を失った場合、入れ歯もなかなか

安定させるのが難しいケースがあります。歯を失ってなお、

その方のお口の健康を蝕み続けるもの、それがタバコです

歯周病とタバコ、切っても切れないこの「腐れ縁!」吸ってる方も

吸わない方も、どこかで覚えておいて下さると嬉しいのですが