お歯黒の「黒」は親心の色

久々に、むかーしのお話です。

江戸時代まで、ある程度裕福な家の既婚の女性は「お歯黒」と

いって歯を黒く染めていました。「」 と思われる方も

おられるかもしれませんが、この黒く染めるための液には、

酸化鉄とタンニンや薬効成分を含ませてあり、ムシバ予防の

効果がありました。現在のように簡単に歯科治療が受けられ

なかったため、お嫁にいって手元から離れた愛娘が、「歯」で

苦しまないように、との親心だったようです。(*^_^*)

白い肌に、朱い唇、こぼれる輝く黒い歯、これは超美人人妻の

代名詞だったようです。いまでは、結婚式まえに、輝く白い歯を

手にいれようという方が主流。親心は、いつの時代も同じですが、

美の基準は、時代で変わるものですね。