一番大切に思う事
院長の田中勇人(たなか はやと)です。
モットーは「抜いたら負け!抜かずに治す!」。
卒業後8年間、大学病院の保存科というところで「歯の根っこ」の治療を専攻していました。
ところでこんな感じを経験されたまた、今感じられている方はありませんか?
痛いか、といわれれば痛くない。でもなんとなく変。
なんにもしなければ、痛くない。でもなんだかその歯でかめない。
痛くない。でもその歯の上(下)の方になんかできものみたいなものが
時々できる。たまにつぶれてなくなるが、またできる。
その歯1本だけ、変な臭いがする。
この感じ、「歯の根」の部分が化膿して悪くなっているサインの可能性があります。
「根っこの治療」が必要かもしれません。
みなさんは、「歯の根っこ」の治療というとどんなイメージをもたれますか?
おそらく何度か歯の治療をうけたことがある方なら耳にされたことがあるかもしれません。
「歯の根っこ」の治療とは、進んだ虫歯などによって歯の中の神経が細菌に
よって炎症をおこしたり、死んでしまって悪くなったときに行う治療です。
歯を抜かずに治すための治療です。
「歯の根っこ」の大部分は言葉のとおり、ほとんどが歯ぐきの下、正確には
アゴの骨の中にうまっています。
ちょうどお家でいうと「基礎」の部分にあたります。
配管があったり、家を支える土台であったり、見えないけれど一番大切なところですね。
見えないところは、確かに作業が難しい場所でもあります。また、みなさんが
どのような治療がされているのか、ご自身でわかりにくいところでもあります。
ちょっと言葉は悪いのですが、治療には「地味な作業」が続くこともあります。
例えば神経が死んでしまって時間が長くたっていると、本来の神経が入って
いた管が感染して腐ってしまっていることがあります。これをきれいにする
ためだけに数回の治療が必要になることもあります。また何度も治療を繰り返している場合、元の管がつまってわかりにくくなっていることもあります。
たくさん時間をかけ、大汗をかいてもなかなかきれいにならないケースも
あります。(口をあけているみなさんも、大変だとおもいます。)
みなさんの中には、どうしてこんなに手間どるのかと思われる方もあるかもしれません。
しかし、こういった作業をきっちりとして「根っこの治療」をしっかりしておけば、抜いてしまう一歩手前の歯でも長くご自身の歯として機能することができるのです。
逆にこの部分を万が一、ないがしろにすれば、一時的に良くなったようにみえても、再発をくりかえし抜かざるをえないことになってしまいます。
抜かずに残す、このためにはもう一つ大切なことがあります。
それは、家が建っている「地面」。口のなかでいうと歯ぐき、アゴの骨の状態です。歯周病が進行すると、せっかく治療して残した歯も支える骨の部分が溶けてしまい、歯が抜けてしまいます。
このため「根っこの治療」と同じくらい、「歯ぐきの治療」そしてメインテナンスを重要と考えています。
しっかりして、手入れの行き届いた地面(歯ぐき)とかっちりした基礎(根っこの治療)をもっていれば家のリフォームはいつだって可能です。もちろん最新の補う技術を使って、より快適な環境を作ることも必要だとおもいます。でも、できることなら一人でも多くの方に1本でも多くご自身の歯で、健やかにお口の健康を保っていただきたいのです。
平成3年に開業してから、当院の三つの指針は変わっていません。
「予防」(当時は、あまりメジャーな言葉ではありませんでした。)
確実な「根っこの治療」(根管治療といいます)
「歯ぐきの治療」(歯周治療)と「定期的なメインテナンス」
20年をこえるお付き合いの方の中に、こうした歯の治療・歯ぐきの治療の
後、定期健診で今日まで1本の歯を抜くことなくこられた方々がおられます。
また、少し状態が変わってもお口の中の年齢を、実年齢よりずっと若く保って
おられる方がたくさんあります。また、痛くなくても検診に来てくださるみなさん。
こうした方々が私や、スタッフに元気を与えてくださいます。
タナカ歯科医院スタッフ一同とみなさんとで一緒にみなさんの「お口の健康」を保っていくこと。これが一番大切なことだとおもいます。
治療についてわからないこと、聞きたいこと、なんでも遠慮なさらずに私に、
そして、スタッフにおたずねください。