お口の治療はお家を建てるのと似ています
お家を建てる時、まず大切なのは「土地」
つまりどんな「地面」かがとても大切です。
砂地や泥地ではしっかりとしたお家は建てられません。
しっかりした地面をつくるための「土壌改良」
泥を取り除いたり、地固めをしたり。
これがお口のなかでは、 正しいブラッシングや、 歯石を取り除く歯ぐきの治療にあたります。
次に大切なのは「基礎工事」
見えないところですが、ここをしっかりしておかないと将来で配管関係に問題が起きたり、 柱が傷んできたりして大変です。
お口の治療では 「歯の根の治療(根管治療)」 と いわれる治療にあたります。
歯は見えている部分だけでなく、歯ぐき(あごの骨の中)に神経の通っている「根っこ」を持っています。
進行したむし歯では神経までばい菌に侵されてしまうこともあり、この治療はきちんとしておかないとせっかく治療した歯に痛みや不具合がでてきてしまいます。
見えないところの治療なので、回数がかかることもあり、ちょっと大変ですが、 大切な治療です。
(全部の治療にこの「根の治療」が必要なわけではありません。)
さていよいよ「棟上」、柱立てです
どんなお家を建てていきましょうか。一般に設計図ができあがっているものもあれば、オーダーメイドのお家もありますね。
歯の治療では、 かぶせるもの・つめるものがここにあたります。
健康保険の範囲での治療はもちろん、自費治療によって材料を選ぶこともできます。
どんなものにすれば良いか、 先生と相談しながら決めることもできます。
ようやくお家も完成、歯の治療も終了です
でも、ちょっと待って。
大切なのはメインテナンス。
定期的に点検をしておそうじをしたり、必要なところは、お手入れをしたり。
定期健診によるチェックやクリーニング、早めの治療がこれにあたります。
このようにお口の治療はお家を建てるのとよく似ています。
大切なお家・大切な歯を守っていくためには、何一つかけてもいけないことばかりです。
そう!時には先生は腕利きの大工さんのように、また衛生士は敏腕のハウスキーパーのように、みなさんの快適なお口の環境づくりのために頑張っています。